会長挨拶

 

会長挨拶

笈田 育子(NPO法人カウンセリング教育サポートセンター 代表理事)

 この度2022年7月の総会で本会会長を拝命しました笈田育子です。選出された23名の新理事とともに、これから3年間本会の運営を総理していく所存です。

 本会は、2021年7月18日より呼称を「認定カウンセラー会」から「カウンセリング心理士会」に改めました。この呼称改定は長年の検討の結果実現しました。改定された大きな要因は、心理職に関わる資格がつくられる中で「認定カウンセラー」では、何処の団体の認定か不明確になって来たこと。資格認定を行っている一般社団法人日本カウンセリング学会の趣旨、目的を反映した明確な呼称を希求したことによります。

 新たな呼称になったカウンセリング心理士会のミッション(使命や任務)は、どのようなものでしょうか。
 ① 会員の資質向上を目指し、利益を守ることです。
 ② そのために相互交流を図り親睦、啓発を進めて行く。
 ③ それらの活動を通して社会貢献をも行う。と言うことです。(本会会則、第3条の目的に記載。)
 では、ビジョン(目標や将来像)は、どのように考えているのでしょうか。ビジョンがはっきり見えていると、向かう方向が明確で歩いていきやすいと思います。皆様はどのように考えますか?
 笈田が考えるビジョンは、カウンセリング心理士が有用であると社会に認知され、本会に所属していることでエンパワーメントされドキドキワクワし、仲間とともにあることで安心感が得られる。という将来像(ビジョン)です。とにかく「会の活動に参加すると楽しくなる」となりたいですね。
 そして、カウンセリングと一口に言いますが、その定義はどのようでしょうか?
 広義と狭義のカウンセリングの定義もあるかと思いますが、「カウンセリング」という言葉は、病気を治したり問題を解決するだけではない、生涯を通じての心身の健康と人間の成長を目指すと言うことが内包されていると思います。いかがでしょうか?
 この定義についても会員の皆様と意見交換、話し合いをしたいと思っています。

 最後に、我々理事たちのミッションです。上のミッション・ビジョンなどの考え方をべースとして、次のように考えています。
 1.会員のニーズの把握とカウンセリング定義の明確化・共有化
   会員の皆様が望んでいることや考えていることなどをリサーチする。そして“する人”“される人”の
   二分割から全員参加の本会活動にしていく。カウンセリングの定義の共有化を図る。
 2.本会の活動を外に開いていく
   社会的認知拡大のために、広報や外部への情報提供を行う。「こんな素敵なことしてますよ。」や
   社会貢献事業の企画、実施。カウンセリング心理士会の活動やこんな組織団体です、などを広報す
   る。
 3.質の良い学びの提供。全員参加の研修・研究
   ミッションの会員の資質向上は、企業などで言われている品質管理と言うことでしょうか。カウン
   セリング心理士としての技能の向上を常に図ると言うことです。この資質向上は相談者や社会に対
   する責務でもあります。
 4.会員相互の楽しい集まりの企画
   皆で集まって楽しく遊ぶ会を開く。定期的に語り合う会を企画する。夢を語り合う、など等。
等々です。
 皆様、カウンセリング心理士として共に研鑽し、活動してそれぞれの仕事に、人生に役立てていきましょう。
                                     (2022年夏)

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