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理事長挨拶

理事長就任のご挨拶

                           筑波大学教授 沢宮 容子

この度、一般社団法人日本カウンセリング学会の理事長に就任することになりました。
これまで、山口正二元理事長、および田上不二夫前理事長の下、事務局長を8年間、その後、日野宜千先生と共に副理事長を4年間、務めてまいりましたが、さらなる重責を担うこととなり、改めて身の引き締まる思いでおります。
副理事長には、前常務理事の小林正幸先生と伊澤成男先生が就任されます。また、常務理事には、日本カウンセリング学会カウンセリング心理士会会長の笈田育子先生と、これまで日本心理医療諸学会連合(UPM)等で本学会代表としてご活躍されてきた冨家直明先生が就任されます。また、事務局長は新沼千秋氏に続投していただきます。
6年間(合計では12年間)理事長を務めてこられた田上不二夫前理事長のお志と事績を受け継ぎ、全国各地にある本学会8支部会(栃木県支部会、長野県支部会、北東北支部会、東関東支部会、東京支部会、神奈川県支部会、関西支部会、静岡県支部会)の皆様、そして会員の皆様のご指導ご支援を仰ぎながら、カウンセリングの発展のため本学会の舵取りを担っていきたいと存じます。
新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の脅威が世界に広がってから2年以上が過ぎました。いまだに感染の完全収束が見込めず、世界的な危機的状況が続く中、会員の皆様におかれましては、多様な工夫と多大な努力を重ねながら、日々の実践、研究、教育などにご尽力されていることに、心よりの敬意を表します。また、この間、ZoomやTeamsなどのWebコミュニケーションツールの一般化、リモートワークの普及など、いわゆるデジタル・トランスフォーメーション(DX)が一気に加速しました。コロナがDXの進行に拍車をかけた形です。これは、カウンセリングの実践、研究、教育にも大きな影響を与えており、新たに様々な課題も生じております。
以上のような課題を解決するためには、世代を越えた協力も欠かせません。本学会では、様々な経験と見識を備えた重鎮の先生方が、理事、社員、委員会委員として活躍してくださっています。また、「若手・中堅の会」等のメンバーをはじめ、若い世代の先生方のご協力も得ています。本学会の活動を通じて、次代のカウンセリング界を担うリーダーを育成していくことも重要な機能の一つだと思っております。皆様方のご支援ご協力を賜りますよう、重ねてよろしくお願い申し上げます。